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必殺シリーズ(ひっさつシリーズ)は、ABC〔『必殺仕事人2007』以降は、テレビ朝日も制作に加わっている。〕と松竹京都映画撮影所(現・松竹撮影所)が制作している時代劇シリーズおよび、関連した映画や舞台の総称である。 テレビ朝日系(1975年3月まではTBS系)で放送されている。 == 概要 == 池波正太郎の小説『仕掛人・藤枝梅安』『殺しの掟』などを原作とした『必殺仕掛人』に始まる一連のテレビシリーズおよびその派生作品の総称で、金銭をもらって弱者の晴らせぬ恨みを晴らすために裏の仕事を遂行していく者たちの活躍と生き様を描く。主人公たちの多くは表向きはまともな職業についているが、ひとたび依頼を受けると各々の商売道具を使って裏稼業を敢行する。多くは暗殺であるが、初期には必ずしも殺すとは限らず、暗殺者というよりも弱者の復讐代行という面が強かった。『必殺仕掛人』は原作付、『助け人走る』は原案付だが、それ以外は完全なオリジナルとなっている。 従来の勧善懲悪を旨とする時代劇とは異なり、主人公側の扱いは基本的に善ではなく、あくまで金のために殺人を行う悪である。また、「どう理屈をつけようと所詮殺しは悪であり、自分達が「正義の味方」にならないよう敢えて金をとっている」とも語られている。ただし、あくまで「晴らせぬ恨みを晴らす」「世のため人のため」という信念と、不審な点があった場合には調査による裏付けを取った上で行われている。 シリーズによって多少変わるものの、基本路線は現実主義的、ハードボイルド的な作風となっており、仕事でない限り自己保身のために仲間や被害者が殺されるのをただ黙視するというシーンも多い。その一方で、陰ながら依頼人や市井の人に同情し加担したり、正義感から世の中を良くしたいと願う人物もおり、しばしばグループ内での対立やジレンマに悩まされたりする場面が描かれ、ひとつのテーマとなることもある。 その作風を含めて既存の時代劇とは一線を画し、シリーズを通しての奇抜な殺し方をはじめとして、シリーズ前期の物語に流れる思想性や演出手法、後期の娯楽・風刺性や殺陣の演出などは、大きな話題となった。また、前期ではピンク女優を配しての性行為や強姦などのシーン、他にも拷問や奴隷化など生々しい過激な内容が含まれた。後期でも前期ほどでは無いにせよ、当時の他作品と比べるとやはり過激な描写が目立ち、シリーズを通して抗議なども多かった。 15作目『必殺仕事人』を境に前期と後期に分けられ、2作目の『必殺仕置人』や10作目『新・必殺仕置人』を前期代表、『仕事人』から連なる仕事人シリーズが後期の代表とされることが多い。また、中村主水が登場する「中村主水シリーズ」と、それ以外に分けることもある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「必殺シリーズ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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