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他社株転換社債[たしゃかぶてんかんしゃさい] 他社株転換社債(たしゃかぶてんかんしゃさい)は、株式関連仕組債のうち、償還金の代わりに株式で返還される可能性があるものの総称。英語ではExchangeable Bond(EB 他社株転換可能債)。特色として、償還時に指定された特定の株の価格によって償還条件が変わる債券である。日本ではEB債、個別株リンク債とも呼ばれている(「英語での呼称について」を参照)。 ==概要== 形式上は「債券」の形態をとっているが、経済的な実態は「債券を担保にしたオプション取引」である。 他社株転換社債は一般的に、自社の社債と他社株に対するプットオプションの売りを組み合わせた金融商品で、償還時に他社株の株価が一定の水準(プットオプションの行使価格)より上回っていた場合には、通常の社債より高い金利が得られる一方、株価が水準を下回った場合には元本が対象株式に転換されて償還となる。 これは、プットオプションのオプション料が金利に上乗せされる結果、高金利が得られるが、対象銘柄の株価が行使価格より低くなった場合にオプションが行使されるためである。通常の転換社債は転換の行使権は債券の所有者が有するのに対して、他社株転換社債では発行者側がこれを有することになる。 実際には、発行者の目的は資金調達のみである為、裏では他の金融機関がデリバティブを提供しており、行使権は彼らが有することになる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「他社株転換社債」の詳細全文を読む
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