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付値体(ふちたい、)とは、乗法付値により得られる距離〔乗法付値を としたとき、距離関数 を、 によって定める。従って、乗法付値は三角不等式を満たしていると仮定する。(三角不等式を満たさない乗法付値は、三角不等式を満たす乗法付値と同値であるので、この仮定は本質的ではない。)〕に対する距離空間の位相が入った位相体のことを付値体という〔付値環とは概念が違うことに注意。〕。体 ''K'' の乗法付値 で付値体になるとき、 と表す。 付値体 に対して、乗法付値 がアルキメデス付値であるとき、アルキメデス付値体、非アルキメデス付値のとき、非アルキメデス付値体という。 付値体の位相体としての性質は、項目位相体を参照のこと。 == 例 == * 自明な付値による付値体は離散位相による位相体と等しい。逆に離散位相による位相体は、自明な付値による付値体である。 * 実数体の付値として、絶対値 を選ぶと、 は付値体となる。 * 複素数体の付値として、絶対値 を選ぶと、 は付値体となる。 * ''p'' を素数に対して、有理数体の付値として、''p''進付値 を選ぶと、 は付値体となる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「付値体」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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