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仙骨 : ウィキペディア日本語版
仙骨[せんこつ]

仙骨(せんこつ、)とは、脊椎の下部に位置する大きな三角形ので、骨盤の上方後部であり、くさびのように寛骨に差し込まれている。その上部は腰椎の最下部と結合しており、下部は尾骨と結合している。通常、5つの椎骨から16--18歳ごろに癒合開始し、多くの場合34歳までに完全に癒合する。
仙骨は3つの異なる面を持っており、それぞれが様々な形状を形成する。仙骨は4つの他の骨と関節結合する。全体に彎曲しており、前傾している。前方に凹面になっている。仙骨底は前方に突出し、岬角を形成している。ここが仙骨の最上部である。中央部は大きく背側に湾曲し、骨盤腔の空間を形成している。側方への2つの突出は仙骨翼と呼ばれ、腸骨とL字型の仙腸関節を形成する。
仙椎骨は胚発生のはじめの1月の終わりに、上位の脊椎が形成されたのち形成される。
==語源==
英語の ''sacrum''〔Anderson, D.M. (2000). ''Dorland’s illustrated medical dictionary'' (29th edition). Philadelphia/London/Toronto/Montreal/Sydney/Tokyo: W.B. Saunders Company.〕 はラテン語の ''os sacrum'' によるものであり、〔His, W. (1895). ''Die anatomische Nomenclatur. Nomina Anatomica. Der von der Anatomischen Gesellschaft auf ihrer IX. Versammlung in Basel angenommenen Namen''. Leipzig: Verlag Veit & Comp.〕〔Federative Committee on Anatomical Terminology (FCAT) (1998). ''Terminologia Anatomica''. Stuttgart: Thieme〕 これはさらに古代ギリシア語の ἱερόν ὀστέον の翻訳であることが〔Hyrtl, J. (1880). ''Onomatologia Anatomica. Geschichte und Kritik der anatomischen Sprache der Gegenwart.'' Wien: Wilhelm Braumüller. K.K. Hof- und Unversitätsbuchhändler.〕 ものであることが、ギリシャの医師ガレノスの著作から確認されている〔〔Liddell, H.G. & Scott, R. (1940). ''A Greek-English Lexicon. revised and augmented throughout by Sir Henry Stuart Jones. with the assistance of. Roderick McKenzie.'' Oxford: Clarendon Press.〕。
''Os'' および ὀστέον は「骨」を意味し〔〔Lewis, C.T. & Short, C. (1879). ''A Latin dictionary founded on Andrews' edition of Freund's Latin dictionary.'' Oxford: Clarendon Press.〕、''sacrum'' および ἱερόν は「聖なる」〔〔という意味である。
かつて仙骨は英語では ''holy bone''〔Schreger, C.H.Th. (1805). ''Synonymia anatomica. Synonymik der anatomischen Nomenclatur.'' Fürth: im Bureau für Literatur.〕と呼ばれていた。このような表現は他の言語にも見られ、ドイツ語の ''heiliges Bein''〔 または ''Heiligenbein''〔Foster, F.D. (1891-1893). ''An illustrated medical dictionary. Being a dictionary of the technical terms used by writers on medicine and the collateral sciences, in the Latin, English, French, and German languages.'' New York: D. Appleton and Company.〕、オランダ語の ''heiligbeen''〔Everdingen, J.J.E. van, Eerenbeemt, A.M.M. van den (2012). ''Pinkhof Geneeskundig woordenboek'' (12de druk). Houten: Bohn Stafleu Van Loghum.〕などがある。「仙骨」も重訂解体新書に ''os sacrum'' が「護神骨」と訳されたものが、「薦骨」、「仙骨」と変えられたものである
元となった ἱερόν ὀστέον の語源にはいくつかの説がある。一つは、生殖器の位置する部位であるため、これが供犠として捧げられたためという説である〔Online Etymology Dictionary 〕。
また、人の魂が仙骨に宿ると信じられていたとする説もある。他には〔 古代、この骨が不壊であると信じられたため ἱερόν という形容詞が用いられたとする説もある。さらに、仙骨は最大の椎骨であるため μέγας σπόνδυλος〔Hyrtl, J. (1875). ''Lehrbuch der Anatomie des Menschen. Mit Rücksicht auf physiologische Begründung und praktische Anwendung.'' (Dreizehnte Auflage). Wien: Wilhelm Braumüller K.K. Hof- und Universitätsbuchhändler.〕とも呼ばれたとする説もある(μέγας = 大きな〔、σπόνδυλος = 椎骨〔)。いくつかの例で ἱερός は μέγας の同義語として用いられており〔、このため μέγας σπόνδυλος から ἱερόν ὀστέον へと変化したとしている。ラテン語の ''vertebra magna''〔 は μέγας σπόνδυλος の訳である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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