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仮名使い : ウィキペディア日本語版
仮名遣い[かなづかい]
仮名遣い(かなづかい)とは、仮名の使い方のことである。これには二つの意味があり、第一に、同じに対して複数の仮名表記の方法がある場合にどちらを使うべきかという規範を指す〔「仮名遣い」『日本語学研究事典』。〕。特に、同じ音韻に対して複数の仮名を使い分けなければならない場合に仮名遣いが問題となる〔橋本進吉「仮名遣について」。〕。この意味の「仮名遣い」には現代仮名遣い歴史的仮名遣などがあり、主として日本語において論じられる。第二に、規範とは関係なく実態として仮名がどう使われていたのかを指すこともある。例えば「上代には特殊な仮名遣いがあった」「漱石の仮名遣い」のような場合である〔築島(1981)、324頁。〕。本項目では第一の場合について述べる。
== 概要 ==
仮名の用い方について問題が起こった場合、それを解決する方法としてはいくつか考えられる。
#仮名遣い解消論。いくつもの仮名の用い方を全て正しいとする。例えば「孝行」を「こうこう」「かうかう」「こふこふ」「かふかふ」「こうかう」……のどれでもよいとする〔。
#表音的仮名遣い。同一の音は同一の仮名で書き、1つだけを正しいとする。例えば「コー」は常に「こう」と書くことにする〔。
#歴史的仮名遣い。伝統的な根拠のあるもの1つだけを正しいとする〔。
#人工的な規範・規則。人工的に1つに決める。学問的根拠や合理性は必ずしも必要ない〔白石、12・83-6頁・第8章。〕。
仮名遣いとは、このうち2-4のようにどれか1つを正しいとして決められた規範のことである。その際、その基準をどう決めるかという際に大きな論争が起こることがある。
規範としての仮名遣いは、鎌倉時代に藤原定家が行ったものが最初である〔築島(1986)、8-9頁。〕。しかしこれは社会全体に広まったものではなかった。社会全体で統一的な仮名遣いが行われるようになるのは明治になってからである〔築島(1986)、7-8頁。〕。戦後の国語改革で「現代かなづかい」が公布され、こちらを俗に「新仮名遣い」と呼び、戦前の仮名遣いを「旧仮名遣い」または「歴史的仮名遣い」と呼ぶことがある。「現代かなづかい」公布後40年してその改訂版「現代仮名遣い」が公布され、現在に至る。現在、歴史的仮名遣いは古典の文章や俳句・短歌などの表記に用いられる。しかし万葉集源氏物語の時代から戦前まで一貫して歴史的仮名遣いが用いられてきたわけではなく、歴史的仮名遣いは17世紀末以降、学問的に作られたものである〔築島(1986)、8頁。〕。むしろ古典が歴史的仮名遣いで書かれるようになったのは近代に入ってから〔白石、165-6頁。〕という見方もある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Kanazukai 」があります。



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