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仮想敵部隊[かそうてきぶたい]
仮想敵部隊とは、軍事演習において敵軍を演じる為に編成される部隊である。英語ではopposing force(対抗部隊)と呼ばれるほか、アメリカ合衆国やオーストラリアではこれを略したOPFORが使われる事も多い。またカナダでは単にenemy force(敵軍)という表現も使われる。空軍・航空部隊では同様の部隊をアグレッサー部隊(aggressor squadron)と呼ぶ。 ==概要== 基礎的な訓練・演習においては、シナリオに沿った仮想敵を通常部隊が演じる事も多い。しかしその一方、多くの軍隊ではより高度で現実的な演習の実施に備えて「本物の敵」の再現を目的とする専門の訓練を受けた仮想敵部隊を設置している。通常、こうした演習では外交関係への影響を避けるため、特定国の軍事的特性を模倣しながらも実在の国名を用いないことが多い。 仮想敵部隊はまた、演習を通じていわゆるとしての役割を果たすことも期待される。すなわち、あえて敵の立場から自軍の攻略を検討することで、自軍が持つ弱点を探り改善へと繋げるのである。 仮想敵部隊ではしばしば「本物の敵」のドクトリンや武器、装備が用いられ、制服も「本物の敵」を模したものか、そうでなくとも一般部隊と外見上の区別が行えるようなものが使用される。車両・航空機類は何らかの方法で鹵獲した「本物の敵」のものか、自軍の装備を「本物の敵」の装備風に塗装・改造したもの((Vismod))が使用される。 仮想敵部隊との演習では空砲や発煙筒に加えて、(Multiple Integrated Laser Engagement System, MILES)や、ペイントボールなどを用いて、通常の演習では省略される被弾による死傷の概念を取り入れることが多い。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「仮想敵部隊」の詳細全文を読む
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