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伊号第三十六潜水艦(いごうだいさんじゅうろくせんすいかん、旧字体:伊號第三十六潜水艦)は、大日本帝国海軍の伊十五型潜水艦(巡潜乙型)の17番艦。伊十五型では唯一太平洋戦争を生き残った。初代艦長は稲葉通宗海軍少佐(在任中に中佐進級)。 当初は伊号第四十七潜水艦と命名されていたが、1941年(昭和16年)11月1日に伊号第三十六潜水艦と改名されている〔昭和16年11月1日付 海軍達 第333号。〕。 ==艦歴== 第四次海軍補充計画で建造が決定され、横須賀海軍工廠で起工。1942年(昭和17年)9月30日に竣工した。1942年中の殆どは訓練に従事していた。 1943年(昭和18年)に入って南太平洋、ソロモン諸島周辺海域のガダルカナル島やニューギニア島などに対して輸送任務を行った。6月以降は北太平洋アリューシャン列島方面で作戦行動。ケ号作戦に関与する。その後、偵察任務をこなす。1944年(昭和19年)に入ってからは南太平洋においてマーシャル諸島やトラック島への輸送任務に就く。4月22日に艦載零式小型水上偵察機がマーシャル諸島メジュロ環礁の偵察に成功した〔#炎の翼179頁〕。また、回天の母艦ともなった(映画『出口のない海』で主人公の並木浩二らが搭乗した伊号潜水艦も伊36である)。 1945年(昭和20年)になって戦線が縮小すると沖縄やマリアナ諸島周辺で作戦行動した。沖縄周辺海域では輸送船を3隻撃沈する戦果を得た。本土へ帰還中に終戦を迎える。1945年11月30日、除籍。 1946年(昭和21年)4月1日、五島列島沖で海没処分された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「伊号第三十六潜水艦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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