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伊場遺跡[いばいせき] 伊場遺跡(いばいせき)は、静岡県浜松市中区伊場地区にある弥生時代の集落遺跡。1954年(昭和29年)に県指定史跡に指定されたが、1973年(昭和48年)に指定解除された。 なお、史跡指定解除処分について提起された行政訴訟(伊場遺跡訴訟(いばいせきそしょう))についても、本項で詳述する。 == 概要 == 太平洋戦争中、連合国軍の砲弾が落ちて空いた大穴から、1949年に土器が出土し、調査の結果、弥生時代の遺跡であることが判明した。また三重の堀の跡や墓、銅製の矢尻、木製の農具、短甲状木製品(木のよろい)も出土した。 奈良時代から平安時代初期にかけてのものと推定される建物遺構が検出されている複合遺跡でもある。また、奈良時代の官衙が想定できる遺跡であり、木簡も出土している。そのうちの1点に「己亥年五月十九日渕評竹田里人」(己亥は文部三年、699年)と記された部分がある。このうちの「評」は「コオリ」とよみ、7世紀中葉の孝徳朝頃から大宝令施行に至までに実施された地方行政単位である。評には評督(ひょうのかみ)・助督(ひょうのすけ)が置かれた。その周辺には評衙が存在したことが推定できる。 遺跡の範囲は数百メートル四方に及ぶと推定されるが、全容は明らかになっていない。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「伊場遺跡」の詳細全文を読む
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