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伊良湖東大寺瓦窯跡(いらご とうだいじがようせき)は愛知県田原市伊良湖町にある遺跡。 == 概要 == 豊川用水の最終調整池である初立池主堤の南側、標高11.5〜14.5メートルの洪積台地傾斜面に位置する古窯跡で、1966年(昭和41年)にダムの建設に際して発見され、発掘調査によって3基の窖窯跡が検出された。付近は字を瓦場と言い、古くから「東大寺の瓦を焼いた」と言い伝えられてきた。 たとえば、江戸期の人 西村白鳥 編の随筆「煙霞綺談」には「1686年(貞享3年)に三河國伊良胡崎(いらこざき)の山間、初立(はつたち)の農夫が畑畦の堤より七曜の輪がある七寸(約21センチメートル)ほどの軒瓦を掘り出した」との記述がある〔 西村白鳥 編「煙霞綺談」吉川弘文館(日本随筆大成 巻2)、1927年,567頁〕。 1966年に出土した瓦の破片のうち、軒丸瓦・軒平瓦には「東大寺大佛殿瓦」、平瓦には「東」「大佛殿」などの文字が刻まれていたが、1968年(昭和43年)の東大寺鐘楼の屋根の葺き替えの際、旧来から使われていた平瓦に刻まれた「東」の文字が先に渥美から出土した瓦の文字と一致したことから、鎌倉時代の東大寺再建で使用された瓦がここで焼かれたと判明した。当地で出土した瓦は渥美郷土資料館に収蔵されている。 なお、その後の大仏殿周辺の調査で、ここで焼かれた軒丸瓦や軒平瓦が見つかっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「伊良湖東大寺瓦窯跡」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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