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イトマン事件[いとまんじけん]
イトマン事件(イトマンじけん)とは、大阪市にあった日本の総合商社・伊藤萬株式会社をめぐって発生した、商法上の特別背任事件である。戦後最大の不正経理事件である。(四国の製紙会社のイトマン株式会社とは関係がない。) == 経緯 ==
=== 背景 === 伊藤萬は、1883年(明治16年)に創業され一族経営で繊維商社をメインとした会社で、かつては東証1部、大証1部に上場していた。1973年(昭和48年)のオイルショックで経営環境が悪化したことをきっかけに、主力行の住友銀行(現:三井住友銀行)の役員だった河村良彦を社長として起用し、繊維商社から総合商社への方向転換を図った。 他方、株式会社協和総合開発研究所の役員(経営コンサルタント)だった伊藤寿永光は、コスモポリタン社会長や大阪府民信用組合理事会長に対し、雅叙園観光の仕手戦に関して融資していた200億円の貸金が焦げ付いていた。伊藤寿永光は、このように資金繰りに窮する中、住友銀行の磯田一郎会長やその腹心である河村に急接近し、伊藤萬の経営に筆頭常務として参加するようになり、伊藤萬を介して住友銀行から融資を受けるようになった。 また、雅叙園観光の債権者の一人であった許永中も、同社の再建処理を行う上で伊藤寿永光との関係を深めるようになり、伊藤を通じて伊藤萬との関係を持つようになった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イトマン事件」の詳細全文を読む
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