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きよめ きよめ(伎欲米、清、浄、清目など)の語が汚穢・不浄の物の清掃に従事した特定の身分の人々の呼称として使われだしたのは、京都からで、遅くとも平安時代末期からである。「きよめる」事それ自体は、元来「きよめ」の理念が極めて重んじられていたのに対応して重視され、それに携わる人が卑賎視を蒙るものではなかった。しかし宮廷での野犬掃討の任務である「犬狩り」が次第に下層の身分の官人の職務へと移り、最終的には都市の賎民の専業となりきったのと同様に、身分的に極度の卑賎視を蒙った人々の専業と化していく。〔 ==「きよめ」の概念== 横井清によれば「きよめ」という理念は元々、汚穢・不浄とされる対象(穢れ)を排除して清浄な状態・境地を回復する事を指す言葉として奈良時代以前から用いられていたという。例えば葬式の会葬者に配られる塩、土俵上で力士が撒く塩、料理店の入り口に盛る塩など、「清塩」「盛塩」などを「きよめ」と略称する風習もそれであるといい。古来の「清祓(きよはらえ・きよめはらう)」の行事は無論、高貴の家の台所を「御清所(おきよどころ)」、そこに働いた上役の女性を「御清(おきよ)」といい、それが転じて女中・下女を「お清」と言い習わすようになったという。更に日本人の名に「きよ」の語が入る例が多いことなども、全てこの「きよめ」の理念に淵源を発するものであるという。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「きよめ」の詳細全文を読む
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