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伏見天皇本源氏物語 : ウィキペディア日本語版
伏見天皇本源氏物語[ふしみてんのうほんげんじものがたり]

伏見天皇本源氏物語(ふしみてんのうほんげんじものがたり)とは、源氏物語の写本のひとつである。かつて国文学者吉田幸一の所蔵であったことから「吉田本(源氏物語)」、また、吉田の旧蔵書を中心に編成された「古典文庫」の管理となっていたことから「古典文庫本(源氏物語)」と呼ばれることもある。
== 概要 ==
1947年(昭和22年)4月、名古屋の古書籍業藤園堂伊藤為之助から古書籍業弘文莊反町茂雄のものになり、約5年間反町の手許に置かれていた後、1952年(昭和27年)になって国文学者・東洋大学名誉教授の吉田幸一(1909年(明治42年) - 2003年(平成15年))が50万円で購入し、その所蔵となった〔反町茂雄「大魚は生け簀に 鎌倉期古写の『源氏』の完本」『一古書肆の思い出 3 古典籍の奔流横溢』平凡社、1988年(昭和63年)3月、pp.. 216-220。 ISBN 4-582-48633-9 〕。現在は、聖徳大学川並記念図書館蔵。一部に補写の巻はあるものの、原型は日本の第92代天皇(在位:弘安10年10月21日1287年11月27日) - 永仁6年7月22日1298年8月30日))である伏見天皇文永2年4月23日1265年5月10日) - 文保元年9月3日1317年10月8日))が側近の公卿たちを動員して書写し自らも一部の巻(鈴虫夕霧)の筆をとった写本であることから「伏見天皇本(源氏物語)」の名で呼ばれている。本文系統は少女玉鬘若菜上、若菜下、橋姫総角早蕨宿木東屋蜻蛉夢浮橋河内本、その他は青表紙本という取り合わせ本とされている。
本写本は54帖の揃い本であるが以下のように宇治十帖以外はほとんど二帖ないし三帖で一冊になっているため54帖32冊となっている。大部分が鎌倉中期の永仁1293年から1298年)ころの書写であり、補写の部分は鎌倉末期の書写と見られる。
# 01桐壺、02帚木
# 03空蝉、04夕顔
# 05若紫、06末摘花
# 07紅葉賀、08花宴
# 09、10賢木
# 11花散里、12須磨
# 13明石、14澪標
# 15蓬生、16関屋
# 17絵合、18松風
# 19薄雲、20朝顔
# 21少女
# 22玉鬘
# 23初音、24胡蝶、25
# 26常夏、27篝火、28野分
# 29行幸、30藤袴、31真木柱
# 32梅枝、33藤裏葉
# 34若菜上
# 35若菜下
# 36柏木、37横笛
# 38鈴虫、39夕霧
# 40御法、41
# 42匂宮、43紅梅、44竹河
# 45橋姫
# 46椎本
# 47総角
# 48早蕨
# 49宿木
# 50東屋
# 51浮舟
# 52蜻蛉
# 53手習
# 54夢浮橋

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「伏見天皇本源氏物語」の詳細全文を読む



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