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伏魔殿[ふくまでん] 伏魔殿(ふくまでん)は、水滸伝の建屋または失楽園の都市。 == 水滸伝 ==
中国の伝奇小説『水滸伝』(施、15世紀頃)に登場する、魔王が封印された建物〔加納喜光、2001年『三字熟語 語源小辞典』講談社、2001年10月、ISBN 978-4062109611。〕。 道教(天師道)の本山である龍虎山に、三清殿、九天殿、紫微殿、北極殿などと共に建立されていた。唐の時代に道士・洞玄国師が龍虎山の地下に魔王を封じ込め、そこに伏魔殿が建てられた。周囲を赤い土塀で囲まれ、軒先には金文字で「伏魔之殿」と書かれた看板が掲げられていた。正面の扉には護符が何枚も張られ、銅で固められた錠前が付いていた。社殿の中には神代文字が彫られた高さ2メートルほどの石碑があり、背面には普通の文字で「遇洪而開」と記されていた。石碑の地中約1メートルには、3メートル四方もの巨大な一枚岩があり、その下は底なしの深い穴となっている。この穴の中に魔王が封じ込められていた。代々の天師により、決して開けてはならない場所として厳重に守られていたが、北宋時代に龍虎山を訪れた官僚洪進によって封印が暴かれ、魔王が世に放たれた。〔施耐庵著、駒田信二訳、1962年『水滸伝』平凡社 * 施耐庵著、吉川幸次郎・清水茂訳、1998年『完訳水滸伝』岩波書店 〕
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「伏魔殿」の詳細全文を読む
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