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伐開機[ばつかいき ほ]
伐開機 ホK(ばつかいき ホK)とは、日本陸軍が対ソ戦に備えて開発していた工兵用の特殊車両である。 == 概要 == 戦前、ソビエト連邦を仮想敵国としていた陸軍は対ソ戦を見据えて満州からシベリアにかけての国境線に広がるトーチカ群、湿地帯、密林地帯、河川の突破のために様々な工兵用特殊車両を開発していた。その中で密林突破用に開発されていたのが伐開機である。 伐開機の1号車は東京瓦斯電気工業(瓦斯電)で生産され、のち九七式中戦車の下部構造を流用、上部車体は新設計とした車両を三菱重工業が生産した。第2号車以外に5、6輌が生産された。 車体正面に油圧作動による上下の位置調節が可能な大型の衝角(ラム)を備えており、これにより樹木をなぎ倒して密林に突破路を切り開くものであった。また伐開機がなぎ払った樹木を整理し、突破路を通行可能にするためにクレーンを装備した伐掃機も同時に開発されている。 秘匿名称「ホK」の名で開発された伐開機は1943年(昭和18年)に完成した。生産された数両が工兵に配備され、ニューギニア方面に送られたといわれるが、活躍のほどは定かではない。目的は飛行場設営であったが、現地に向かう途中で輸送艦の撃沈により海没、または現地で爆撃により喪失された。なお伐掃機はビアク島で米軍に鹵獲された写真が残っている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「伐開機」の詳細全文を読む
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