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伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ、)とは、基本的に良性疾患のウイルス感染症の一種。水イボともいう。1841年、HendersonおよびPatersonにより報告された。 == 臨床像 == 基本的には小児の疾患であるが、成人でも免疫力の低下の基礎疾患〔10年におよぶ経過を観察しえた慢性型成人T細胞白血病の1例 日本内科学会雑誌 Vol.76 (1987) No.12 P1876-1880〕を有する場合や高齢者〔金和子、川津智是:高齢者に生じた伝染性軟属腫 皮膚 Vol.28 (1986) No.3 P211-212〕は発症することがある。ただし、希に免疫力の低下の基礎疾患を有していない場合でも発症することがある〔指輪装着部に一致して生じた成人の伝染性軟属腫 皮膚の科学 Vol.1 (2002) No.2 P134-137〕。 潜伏期間は症例によって様々で、肉感的な色調で皮膚に平たく円形の丘疹が出来る。治療しないと半年から2年持続するが、自然に治ることもある。 通常は2mmから5mm程度。なお、大人では免疫力の低下の基礎疾患を有する患者などで日和見感染として発症し悪化しやすく、直径10 - 15mmにまでなることもある。 特徴はイボの表面がツルツルしていて頂点が凹んでいることが特徴。〔伝染性軟属腫(水いぼ)と尋常性疣贅(いぼ)の症状と治療の違いは? - MEDLEY(メドレー) 〕 発症部位は手掌および足底を除く全身で、どこにでも発生する可能性がある。小児での好発部位は顔面、体幹、四肢。成人では陰部、陰茎、女性の外陰部。免疫不全の方の場合だと全身に多発し、特に顔面にできることが多く一つ一つのイボが大きいことが特徴。〔顔や陰部にできる伝染性軟属腫(水いぼ)に注意。大人の水いぼの症状の特徴とは? - MEDLEY(メドレー) 〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「伝染性軟属腫」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Molluscum contagiosum 」があります。 スポンサード リンク
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