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位相(いそう、)は、波動などの周期的な現象において、ひとつの周期中の位置を示す無次元量で、通常は角度(単位は「度」または「ラジアン」)で表される。 たとえば、時間領域における正弦波を : y(''t'') = ''A'' sin(ω''t'' + α) とすると、(ω''t'' + α) のことを位相と言う。特に ''t'' = 0 における位相 α は初期位相と呼ばれる。あるいは単に、この正弦波の位相は α であるということも多い。いずれの定義を採用するにしても、上記の式の''A'': 振幅、''ω'': 角周波数、''α'': 位相の3つのパラメータにより、正弦波は完全に記述される。 == 複素数による表現 == 時間領域における複素数の正弦波は、次のように表現される。 : (1) ここで、は自然対数の底(ネイピア数)、 は虚数単位、''A''は振幅、は角周波数、は位相である。 オイラーの公式( )より : (2) が成り立つ。このように、式(1)の実部と虚部は実数の正弦波である。 式(2)は、複素平面上で時間''t''の経過とともに、原点を中心とする半径''A''の円周上を等速で回転する。それを複素平面の実軸へ正射影したものは であり、虚軸へ正射影したものは である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「位相」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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