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低分子量GTPアーゼ[ていぶんしりょう-] 低分子GTPアーゼ(ていぶんしりょう- )または低分子GTP結合タンパク質は、一群のGTP結合タンパク質で、低分子量(20-25kDa)のものをいう。グアノシン三リン酸(GTP)を結合し、加水分解してGDP(グアノシン二リン酸)とし、さらにそのGDPをGTPに交換することで、細胞内シグナル伝達のスイッチ機能を果たす。代表的なものとしてがん遺伝子''ras''(ラス)の産物があり、いずれもこれとの相同性が高いので、Rasスーパーファミリーとも呼ぶ。
== シグナル伝達 == 低分子Gタンパク質と呼ぶこともあるが、狭義のGタンパク質(3量体型Gタンパク質)とは構造および機能に関して部分的に類似するものの、異なる点も多い。 GDP/GTP交換タンパク質(GEF)およびGTPアーゼ活性化タンパク質(GAP)の調節を受けながら、GTPとGDPを結合した状態がそれぞれオン/オフに相当する分子スイッチとして機能している。 低分子GTPアーゼは細胞内の様々な機能、すなわち細胞の増殖・分化・運動、脂質小胞の輸送などの調節に関与する。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「低分子量GTPアーゼ」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Small GTPase 」があります。
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