|
佐藤 友哉(さとう ゆうや、1980年12月7日 - )は日本の小説家。ミステリーやホラー、ヤングアダルトの定石を意図的に逸脱させたエンターテイメント小説でデビューしたが、近年では純文学をメインに活動している。純文学・大衆文学を問わない様々な先行作品に、ロック音楽や漫画・アニメといったサブカルチャーなどさまざまな意匠を戯画・パロディ的に用いるシニカルな作風で、若年層の支持を得ている。 ==来歴・人物== 北海道千歳市出身。北海道千歳北陽高等学校卒業後、フリーターを経て2001年『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』で第21回メフィスト賞を受賞。第3作『水没ピアノ』まで重版されておらず、担当編集者の太田克史に「重版童貞」と呼ばれるものの第4作『クリスマス・テロル』で重版、後にはじめの二作も3作目以降同様笹井一個のカヴァーイラストで新装され増刷となる。なお『クリスマス・テロル』執筆の段階で、3作目まで発表してきた「鏡家サーガ」の売り上げが芳しくなかったため続編を出せないと宣告されていた。2002年12月に上京する。 2005年、『子供たち怒る怒る怒る』が第27回野間文芸新人賞候補になる。2007年、5月、『1000の小説とバックベアード』が第20回三島由紀夫賞を史上最年少受賞し、その後『灰色のダイエットコカコーラ』で再び野間文芸新人賞候補(第29回)となった。最近では『ファウスト』や『新潮』、『KENZAN!』等の文芸雑誌に作品を発表している。また、渡辺浩弐が中心となって進めているニコニコ動画内の「ニコニコチャンネルGTV」〔ニコニコチャンネルGTV 〕にも参加し、読者との新たな関係を模索している。 デビュー作の『フリッカー式』をメフィスト賞に投稿した際はまだ19歳であったため、『メフィスト』の座談会では「戦慄の十九歳」と呼ばれていた。「ユヤタン」という愛称で呼ばれており、このことは佐藤本人も知っている(『ファウスト』Vol.1エッセイ参照)。 メフィスト賞で同時期にデビューした舞城王太郎や西尾維新と比較されることが多く、シニカルで刺々しい作風や自虐的な発言から今までの文学の流れを無視した若い世代の書き手とされるが、実際は大江健三郎や中上健次といった「王道」が大好きだという(「活字倶楽部」2005年春 インタビュー参照)。 出身地北海道の放送局HTB製作のバラエティー番組『水曜どうでしょう』のファン。同番組の企画の一つ「東京ウォーカー」を真似し東京を歩き続けた結果、ひどい筋肉痛で3日間、動けなくなったという逸話を持つ。 2011年、『デンデラ』が映画化。主演を浅丘ルリ子が務めた。監督の天願大介は『楢山節考』を監督した今村昌平の息子。2011年6月25日から全国で公開された。著作が映像化されたのはこれが初である。 妻は小説家の島本理生。2006年末に結婚、一度離婚を経て、2010年末に復縁し再婚した。島本との間に子供を一児もうけている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「佐藤友哉」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|