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佐藤美和子 : ウィキペディア日本語版
佐藤美和子[さとう みわこ]

佐藤 美和子(さとう みわこ)は、『週刊少年サンデー』で連載されている青山剛昌原作の漫画作品、およびそれを原作とするテレビアニメなどのメディアミックス名探偵コナン』の作品に登場する架空の人物。
アニメでの声優湯屋敦子が担当する。ドラマでの俳優上野なつひが担当。
== 人物 ==
警視庁刑事部捜査第一課強行犯捜査三係の警部補。捜査一課のアイドル的存在だが、格闘・狙撃技術共に作中有数である。原作漫画および本編アニメ中で発砲シーンが描かれている唯一の刑事〔劇場版も含めると、『14番目の標的』にて刑事時代の毛利小五郎が、『絶海の探偵』では大阪府警の大滝警部がそれぞれ発砲するシーンがある。〕でもあり、拳銃の腕は相当のもの〔劇場版『戦慄の楽譜』では、十数メートル離れた隣のボックス席にいる犯人が手に持った携帯電話サイズの起爆装置を、一撃で撃ち落としている。〕。格闘技なども得意で、犯人逮捕の際にはキレのある技を披露する。また、本作において洋画ばりのアクションシーンも何度か披露している。誕生月は4月。年齢は28歳前後、刑事歴は少なくとも4年以上とみられる〔単行本第63巻での発言より。〕。一人称は「私」。二十世紀梨が大好物であり嫌いな食べ物はないが、「肩が凝るようなお店は苦手」である。
父の佐藤正義は元捜査第一課強行犯捜査三係の警部だったが、18年前に殉職している(その際、二階級特進により警視正となった)。入庁後、父の使用していた手錠をお守り代わりに持っている。目暮警部には亡き父と姿を重ねており、彼を父親のように慕っている。現在は一人暮らしであることがうかがえる〔現実の独身警察官は、実家か独身寮で暮らすことを義務付けられている。〕が、母(声 - 秋元千賀子)が暮らす実家も都内であり、非番の日には帰ることも多いようである。その際には寝転びながらテレビを見ている姿を嘆いた母から、よく見合い話を持ち出される。一度、母の勧めで白鳥任三郎とお見合いしたことがあるが、本人はよそ見しながら足の指で適当に見合い写真をつまみあげた結果、偶然その写真の人物が白鳥だっただけで、一応見合いには行ったものの本人は全く乗り気ではなかった。
の運転技術は非常に高く、事件遺族の少女を見舞うために走り屋の聖地・群馬県の冬名峠へ通い詰めた際、伝説のドライバー「銀白の魔女」として語り継がれていたことがあったが、本人は全く知らない。犯人追跡時には、父から受け継いだ黒い〔サンデー公式ガイド『名探偵コナン70+PLUS』(小学館、2014年7月)。〕(テレビアニメ版では赤い)〔元は白だったが、霧の多い冬名峠に通っていた際に霧の中で周りから気付かれにくいため、色を変えた。〕マツダ・RX-7(FD3S)〔フロントエンブレムが1998年の変更前のCIマークで、丸目テールランプのためにIV型と思われるが、リアスポイラーはIII型以前のものとなっているなど、真相は不明。なお、このCIマークにより犯人の絞り込みに成功したエピソードもある。〕を、WRCのドライバーに負けず劣らずの技術で走らせるのが常である〔劇場版『紺碧の棺』では冒頭で、犯人追跡の際その並ならぬ技術を披露している。〕。ドリフト走行の際に悲鳴のような大声をあげる奇癖があり、それが前述の「魔女」の字の由来となっている。ただし、車については父から受け継いだだけで知識は疎く、先述のRX-7の型式が「FD」ということすら知らず、外車のことだと思っていたほどである。なお、テレビアニメ版ではキャリアカーを運転するシーンもあるなど、大型自動車免許も取得済みであることが描かれている〔テレビアニメ版第471話「レンタカー制御不能!」より。〕。
勘は非常に鋭く、自ら推理をして事件の真相に迫ることもある。江戸川コナン毛利小五郎を眠らせて眠りの小五郎を演じた際には本当に寝ているのではないかと疑った佐藤が、小五郎の口をつねっている〔そのため、コナンは佐藤の前では眠りの小五郎を控えるようにしている。〕。また、担当した事件の裏に黒の組織が関わっていたときも、そのことには薄々感づいていた〔劇場版『漆黒の追跡者』より。〕〔ただし、黒の組織のことは一切知らない。本編にもそのような描写はないため、あくまでも劇場版のみのことである。〕。コナンの正体には気付いていないものの推理力は高く買っており、彼が事件の捜査に関与することにも比較的寛容である〔コナンの推理段階での情報による検問要請を引き受けたり、コナンの推理を元に捜査員を動かしたこともあった。〕。「高校生探偵」と騒がれる工藤新一と服部平次に関してはその能力に疑いを持っていたが、犯人を特定するまでの捜査の迅速ぶりを見た際には驚愕していた。
3年前に爆弾事件で殉職した同僚・松田陣平に想いを寄せていたが、同一犯によって起こった事件を解決することで吹っ切れた。その後は、以前から気になる存在であった高木渉と急接近し、現在は恋人同士である。フラッシュバックで松田の最期を思い出すこともあるが、思い出を胸に秘めながらも高木との仲も進展している。非番の日にはよく同僚の目を盗んでデートをしている〔捜査一課の男性総動員で張り込まれていたこともあった。〕。仕事中でも、場合によってはたとえ犯人逮捕の直前でも2人だけの世界に入ってしまうことがある。
親友の宮本由美に誘われて数合わせの合コンに参加することもあるが、左手の薬指の意味〔由美が「これをしていると悪い虫が寄り付かなくなる」と言って左手の薬指にシルバーターコイズの指輪をしていたとき、本人は文字通り虫除けだと思い込んで便乗し、同じ指輪を身につけていた。高木から指輪を贈られた後も、その意味を理解していない。〕やホワイトデーを知らず、由美に言われて始めて存在そのものを知るに至るなど、男女交際に関する一般的知識に疎い傾向がある〔本人曰く、高木と接近する以前にも松田刑事を含めて複数の片思い経験があったらしく、恋愛経験そのものが皆無だったわけではない。劇場版『紺碧の棺』では、「初恋の人物はルパン三世」であると語っていた。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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