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佐賀導水事業 : ウィキペディア日本語版
佐賀導水事業
佐賀導水事業(さがどうすいじぎょう)とは、筑後川と城原川を結ぶ約13.2kmの東佐賀導水路と、城原川と嘉瀬川を結ぶ約9.8kmの西佐賀導水路、併せて総延長約23km(管路約17.6km 開水路5.4km)の流況調整河川と、調節容量2,200千立方メートルの巨勢川調整池、揚排水ポンプ8箇所、分水工1箇所を建設して、洪水調節、内水排除、河川維持用水の補給及び河川水質浄化、並びに水道用水の補給を行う事業。事業主体は国土交通省で、工期は昭和49年度から平成20年度。総工費995億円。
== 目的 ==
佐賀県の南部を占める佐賀平野は、北の脊振山地、南の有明海に挟まれた沖積平野で現在も干拓ガタの堆積により拡張を続けている地域である。ここを流れる河川は、最大6メートルにも及ぶ干満差を有する有明海の影響を受けると共に、低平地のため河床勾配が緩く小河川が多いことから、佐賀平野は古来より氾濫内水による浸水被害が頻発する地域であった。また、山が浅く水源に乏しいのに対して平地が広く、渇水時には水不足による被害を被る地域でもある。更に、不足する水需要を地下水の汲み上げに頼ったことから、昭和30年代後半より大規模な地盤沈下も社会問題となっていた。
これを解消するため、、治水対策として、県都佐賀市を流れる巨勢川及び黒川の「洪水調節」及び、低平地である佐賀平野の内水被害を解消する「内水排除」を、利水対策として、土地改良事業等による農業形態の変化や生活様式の変化に伴う水需要の増加に対して、嘉瀬川及び城原川の流況の改善や佐賀市街地の小河川の水質浄化を目的とした「流水の正常な機能の維持」並びに、佐賀西部広域水道企業団への「水道用水の補給」を目的に建設が進められた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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