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体内時計 : ウィキペディア日本語版
生物時計[せいぶつどけい]
生物時計(せいぶつどけい、biological clock〔岩波 生物学辞典〕〔ブリタニカ百科事典【生物時計】〕)とは、生物が生まれつきそなえていると考えられる時間測定機構〔広辞苑 第六版【生物時計】〕〔。体内時計(たいないどけい)〔〔、生理時計(physiolosical clock)とも言う〔。
== 概説 ==
生物時計とは、生物が生まれつきそなえていると思われる、時間を測定するしくみのことである。 生物時計は通常、意識に上ることはない。しかし睡眠の周期や行動などに大きな影響を及ぼしており、夜行性・昼行性の動物の行動も生物時計で制御されている。例えば食餌の前に胃酸分解酵素があらかじめ準備されるが、これらも生命時計によるもので、生命時計は個体の能力を最大限には発揮させるに不可欠なものである。また、昆虫では活動時間に時間差をもたらすことで限られた空間を共有し、同種の異性との出会いの機会を増やすなど動物の生存にとって重要な「時間的住み分け」と「行動の時間配分」を行っている(岡山大学 富岡憲治)〔『Newton別冊 時間とは何か改訂版』(ニュートンプレス 2013年5月15日)〕。
渡りをする時に太陽の位置を見て方角を定めることができること(太陽コンパス)などからも生物時計が確かに存在していることが知られている〔〔。他にもミツバチが外界から隔てられ日の光も入らない巣の中で仲間に蜜の方向を仲間にダンスで知らせる方法も、その時刻での太陽の方角を規準にしているので、そこにも時計機構が介在していると想定されるのである〔。また、植物のの形成が日長に支配される現象も、時計機構と密接な関係がある〔。
1960年ころから生物時計に対する生物学者の関心が高まってきた〔。日本でも同様で、1970年代に研究が活発になり生物リズム研究会が生まれ、1990年代に日本時間生物学会へと発展した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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