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何鉄手(か てつしゅ、)は、金庸の武俠小説『碧血剣』『鹿鼎記』に登場する架空の人物。右手は手首から先が欠損しており、鉄の義手をしている。初期は五仙教(五毒教)の教主であり、袁承志を大いに苦しめた。華山派に入門後は、名前を何惕守(か てきしゅ、)〔「惕」は規律、「守」は守るの意。〕と穏当なものに改める。 == 概略 == 『碧血剣』に登場した時点(1644年)で20歳過ぎという若さながらも五仙教の教主。すばらしい美貌の持ち主で、雲南のイ族であり、漢民族ではない。服装は、靴を履いておらず素足で、両腕と足に金の輪をしており、動くたびに美しい音が鳴るという変わったもの。隻腕となってしまった理由は作中で明らかにされていないが、毒蛇に右手を噛まれた際に切り落としたと匂わせる描写がある。 なお、『碧血剣』から20年以上たった康熙年間を舞台とする『鹿鼎記』にも登場。年齢不詳の美しさを維持しており、韋小宝は何鉄手のことを「おばさま」と呼ぶべきか「お姉さま」と呼ぶべきかで迷う描写が見られる。 かなり突飛な性格をしており、相手の性別を問わず媚びたような、非常に色っぽい喋り方をする。また、殺人に対して抵抗を感じる様子もない。華山派に入門して以後のことであるが、無益な殺生をしようとしていた華山派の孫仲君に対し「私も華山派に入門する前は無益な殺生が大好きでしたわ。でも、華山派の規律どうなのかしら」という趣旨の発言をしている。 その性格は華山派入門後も改まらなかったようで、『鹿鼎記』において、「毒を使っても、不意打ちを使っても勝てばいいのさ」と名門正派に属する人間とは思えない発言をしており、このことがきっかけで韋小宝とは意気投合している。なお、華山派に入門する際も師匠となるべき袁承志の弱みを握り、脅迫するというまともではない手段に出ており、袁承志はこれに若干の恐れを感じていた。 半面で心優しいところもあり、やはり隻腕となってしまった阿九を妹のように庇護していた。のち、『鹿鼎記』においても文字の獄で清を批判したため殺された男の未亡人や娘たちを大量に保護していた。また、どう見ても男装の美少女としか見えない夏青青を男性と誤信し、あげく失恋してしまうなどという大失敗も経験している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「何鉄手」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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