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使い捨てロケット : ウィキペディア日本語版
使い捨て型ロケット[つかいすてがたろけっと]

使い捨て型ロケット(つかいすてがたロケット、Expendable launch system もしくは乗り物の意を込め Expendable launch vehicle,ELV)は、一度のみしか実使用できない打ち上げロケット・システムのことである。現状ではスペースシャトルの一部を除き、使い捨て型となっている。
== 概要 ==
より有効な推力活用のため、死荷重の問題を最小とするために宇宙開発の初期より、ほぼ全てのロケット・システムは多段式の使い捨て型ロケットであった。大気圏再突入や機器の再整備の問題もあり、再利用はほぼ省みられてこなかった。
使い捨ての概念が注目されるようになったのは、宇宙開発のコストが着目されるようになってからである。高価なロケット・システムを再利用し、トータルコストを低減できるとの再使用型宇宙往還機(RLV: reusable launch vehicle)のアイデアが発想され、それとの対比によりELVと呼称されるようになった。
ELVは決して旧式となったものではなく、長期の技術開発により信頼性が高く、コストもある程度抑えられていることと、RLVが技術的困難により開発がはかどっておらず、再整備費用がかかり必ずしも低コストになるとは限らないと思われていることにより、21世紀初頭の段階でも人工衛星打ち上げなどの主要手段となっている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「使い捨て型ロケット」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Expendable launch system 」があります。



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