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依存性の注入 : ウィキペディア日本語版
依存性の注入[いそんせいのちゅうにゅう]
依存性の注入(いそんせいのちゅうにゅう、)とは、コンポーネント間の依存関係をプログラムソースコードから排除し、外部の設定ファイルなどで注入できるようにするソフトウェアパターンである。英語の頭文字からDIと略される。
== 概要 ==
DIを利用したプログラムを作成する場合、コンポーネント間の関係はインタフェースを用いて記述し、具体的なコンポーネントを指定しない。具体的にどのコンポーネントを利用するかは別のコンポーネントや外部ファイル等を利用することで、コンポーネント間の依存関係を薄くすることができる。
依存関係がプログラムから外部に取り除かれることで、以下のようなメリットが発生する。
*結合度の低下によるコンポーネント化の促進
*単体テストの効率化
*特定のフレームワークへの依存度低下
という用語を作成したのはソフトウェア開発者のマーティン・ファウラーである。類似の概念としてそれ以前から制御の反転 (IoC) と呼ばれるアイデアが存在していたが、それを整理・範囲を限定することでDIが生み出された。現在では代表的なDIコンテナとして知られるSpring Frameworkも、誕生当初はDIではなくIoCという表現を用いていた。DIは2000年代前半のJavaによる開発において、極めて複雑な標準仕様となっていたJ2EEの特にEJBに対する批判を背景に広く用いられるようになった。〔 その概念は後に標準仕様にも取り込まれ、2007年Java EE 5では限定的な機能を備えたEJB 3.0が、2009年のJava EE 6ではより汎用的なDIコンテナとしての機能を備えたCDIが定義されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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