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係船浮標(けいせんふひょう、英:Mooring Buoy)とは、港湾の水域において船舶が停泊するために設けられる係留施設で、これに鎖やロープなどをかけることで船舶を固定させる。この方式で停泊することを「浮標係留」という。 (対して船舶が港湾内の泊地に停泊する際錨を用いて船舶を固定することを「錨泊」と呼ぶ。) 港湾の都合によっては岸壁に着岸(係岸)せず、沖に設置された係船浮標に船舶を繋いで停泊する場合もある。 == 構造 == 係船浮標は、浮標部分に金属製の環が取り付けられている。これを係船環といい、船舶から伸びてきた鎖・ロープを接続するための部品である。 浮標下部からは鎖が垂直方向に伸びている。浮標から直接伸びている鎖を浮体鎖(メインチェーン)といい、浮体鎖の先から伸びている鎖を沈錘鎖(シンカーチェーン)という。浮標が風浪で動き回らないよう、浮体鎖は短くなっており、その下の沈錘鎖は水深に合わせた長さを持っている。 沈錘鎖の先端には沈錘(重し、シンカー)が取り付けられている。 浮体鎖の先からは、沈錘鎖の他に地鎖(グラウンドチェーン)が数本伸びており、地鎖の先端には錨(アンカー)もしくはスクリュー錘が取り付けられている。地鎖は長めのものが取り付けられ、幾分か水底をはっている。そしてその先端の錨やスクリュー錘によって浮標を固定している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「係船浮標」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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