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信西古楽図 : ウィキペディア日本語版
信西古楽図[しんぜいこがくず]
信西古楽図(しんぜいこがくず)は、平安時代舞楽雑楽散楽などの様子が描かれた巻物である。作者不明。
==概要==
1巻。巻首には「儛図」とあり、古書には「唐儛画」という。これが「信西古楽図」とか「信西入道古楽図」とか称されるのは、近世に伝えられたものがいずれもその巻末に数個の舞図が追加され、これに「以少納言入道本信西追加入之別記」とあることによる。
はじめに腰鼓楷鼓揭鼓篳篥奚婁横笛五弦尺八琵琶荅笙箜篌方磬の奏楽の図が描かれ、次に安摩皇帝破陣楽蘇合香秦王破陣楽打毬楽柳花苑採桑老返鼻胡童弄槍胡飲酒放鷹楽案弓子抜頭還城楽蘇莫者蘇芳菲新羅狛獅子舞羅陵王林邑楽迦陵頻)、新羅楽入壺舞猿楽通金輪飲刀子舞四人重立吐火舞柳格倒立神娃登縄弄玉弄剣三童重立柳肩倒立弄玉臥剣上舞人馬腹舞倍臚の舞が描かれている。数種の舞音が付記されている。これらのうち平安時代中期以後亡佚したものが多く(このことから平安時代初期に成るかという)、女舞、散楽など珍しいものが多く、おそらくはかなり古くに描かれたものであるらしく、舞楽の研究においてはきわめて貴重な資料である。最古の写本が陽明文庫にあり、現存諸本の祖本と言う説もある。近世にはさかんに模写された。写真版が日本古典全集にある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「信西古楽図」の詳細全文を読む



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