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個人情報保護 : ウィキペディア日本語版
個人情報[こじんじょうほう]

個人情報(こじんじょうほう)とは、特定の個人(人間、自然人)を識別することができる情報を指す。
== 概要 ==
現代社会ではコンピュータの利用が家庭でも一般的になり、個人情報のデータベース化と、データベースを収容したファイルのコピーが容易になったことで、様々な業務でデータの集積が進んでいるが、こうした情報が無制限に利用できるようになると、個人および家族のプライバシーが第三者に容易に把握されてしまう危険が高まってきた(例えば、クレジットカードの利用状況、出身校、勤務先、家族構成、通院歴など各種のデータが結合されると、個人、家族、所属する企業の秘密もあらわになってしまうおそれがある)。
そのため、個人情報の取扱いに関心が高まり、規制が必要とされ、法制度の整備が行われてきた。
個人情報には
* 氏名
* 性別
* 生年月日年齢
* 本籍住所
* 住民票コード個人番号(マイナンバー)
* 固定電話の番号
* 勤務場所
* 職業
* 収入(月収、年収)
* 家族
* 本人および家族の写真
* 指紋静脈パターン、虹彩DNA塩基配列などの生体情報
* メールアドレス携帯電話スマートフォン用も含む)
* コンピュータネットワークIPアドレスリモートホストMACアドレスHTTP cookie

などの情報で、かつ個人を特定できる場合に該当する(2条)。
逆にいずれかに該当しても、個人を特定することができなければ、個人情報には該当しない。例えば、「収入」と「職業」の2項目だけでは、該当する労働者は数万人単位も存在しうるため、容易に個人を特定できない。逆に、「住所」や「固定電話番号」のいずれか1項目だけでも個人を特定される危険がある。
なお、生体情報については、技術の高度化に伴ってその個人特定性が徐々に強まる傾向があり、個人情報該当性の判断が難しい場合が見られる。
これらの個人情報は、現在ではコンピュータ上のデータベースMicrosoft AccessExcelなど)の形で記録されていることが主流となっており、データCDDVDUSBメモリハードディスクドライブなどの記録メディアへ容易にコピーできるうえ、ソフトさえあれば個人でも閲覧可能であることや、記録メディアの小型・大容量化の相乗効果により、個人情報漏洩が起こりやすい。
参考として、アメリカ国内の大学生に対して発行される学生証には、身長、体重、髪や目の色なども記載されている事実も、個人情報の概念を語る上では有用である。これは様々な人種移民が生活する、アメリカ合衆国ならではの体制といえる〔大修館書店『社会人のための英語百科』(監修 大谷泰照、堀内克明)173頁〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「個人情報」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Personally identifiable information 」があります。



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