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個人情報(こじんじょうほう)とは、特定の個人(人間、自然人)を識別することができる情報を指す。 == 概要 == 現代社会ではコンピュータの利用が家庭でも一般的になり、個人情報のデータベース化と、データベースを収容したファイルのコピーが容易になったことで、様々な業務でデータの集積が進んでいるが、こうした情報が無制限に利用できるようになると、個人および家族のプライバシーが第三者に容易に把握されてしまう危険が高まってきた(例えば、クレジットカードの利用状況、出身校、勤務先、家族構成、通院歴など各種のデータが結合されると、個人、家族、所属する企業の秘密もあらわになってしまうおそれがある)。 そのため、個人情報の取扱いに関心が高まり、規制が必要とされ、法制度の整備が行われてきた。 個人情報には * 氏名 * 性別 * 生年月日、年齢 * 本籍、住所 * 住民票コード、個人番号(マイナンバー) * 固定電話の番号 * 勤務場所 * 職業 * 収入(月収、年収) * 家族 * 本人および家族の写真 * 指紋、静脈パターン、虹彩、DNAの塩基配列などの生体情報 * メールアドレス(携帯電話、スマートフォン用も含む) * コンピュータネットワークのIPアドレス・リモートホスト・MACアドレス・HTTP cookie などの情報で、かつ個人を特定できる場合に該当する(2条)。 逆にいずれかに該当しても、個人を特定することができなければ、個人情報には該当しない。例えば、「収入」と「職業」の2項目だけでは、該当する労働者は数万人単位も存在しうるため、容易に個人を特定できない。逆に、「住所」や「固定電話番号」のいずれか1項目だけでも個人を特定される危険がある。 なお、生体情報については、技術の高度化に伴ってその個人特定性が徐々に強まる傾向があり、個人情報該当性の判断が難しい場合が見られる。 これらの個人情報は、現在ではコンピュータ上のデータベース(Microsoft Access、Excelなど)の形で記録されていることが主流となっており、データがCDやDVD、USBメモリやハードディスクドライブなどの記録メディアへ容易にコピーできるうえ、ソフトさえあれば個人でも閲覧可能であることや、記録メディアの小型・大容量化の相乗効果により、個人情報漏洩が起こりやすい。 参考として、アメリカ国内の大学生に対して発行される学生証には、身長、体重、髪や目の色なども記載されている事実も、個人情報の概念を語る上では有用である。これは様々な人種や移民が生活する、アメリカ合衆国ならではの体制といえる〔大修館書店『社会人のための英語百科』(監修 大谷泰照、堀内克明)173頁〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「個人情報」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Personally identifiable information 」があります。 スポンサード リンク
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