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個別言語[こべつげんご]
個別言語 (こべつげんご,独語:Einzelsprache) とは、人間の言語または、自然言語であって、話者相互のコミュニケーションにとって必要な記号体系が、まとまって完備されているものを意味する。個別言語の例としては、ドイツ語、民族言語(Ethnosprache)としての日本語、あるいは、設計言語 Plansprache(人工言語)としてのエスペラント語がある。 == 定義 == 個別言語は、完備性という観点よりして、単なる専門語やジャーゴン、特定集団内で通用する内輪の言語とは異なっている。個別言語の語彙と規則は、あらゆるコミュニケーションの状況において、その話者相互の意志疎通を可能とするものである。ジャーゴンや内輪の集団言語は、それに較べ、個別言語の一部について、補足を与えたり、変形を加える。これらは、個別言語の基本構造を前提として、築かれている。しかし、それら自身だけで提供された場合、コミュニケーションは可能とならない。 個別言語相互では、「理解不能」という規準によって、言語の個別性が判別される。話者Aと話者Bがそれぞれの場合で、単一の母語を持ち、この母語だけで話すとする。Aがその母語を使ってBに話し、そしてBが、Aの話した内容を理解できないとき、二人の話す母語は、それぞれに独立した個別言語である。とはいえ、同一の個別言語を使用している異なる話者のあいだで、相互理解が得られないような、個別言語の変種もまた存在する(例えば、ヴァリスドイツ語 Walliserdeutche と標準ドイツ語)。相互理解が非常によく成り立つ、異なる個別言語が存在する一方で(例えば、スウェーデン語とノルウェー語)、このような例も存在する。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「個別言語」の詳細全文を読む
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