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接語(せつご、clitic)とは、統語論上は独立の語だが、音韻論上は他の語に依存している拘束形態素である。接語が音韻論的に依存する相手をホストという。 == 概要 == 接語は一般に機能語であり、弱く発音されることが多い。小辞(しょうじ)または倚辞(いじ)と呼ばれることもあるが、れっきとした語なので接語のほうが良い。 日本語では、助詞のほとんどとコピュラが接語である。例えば「わたしが」の「が」は独立した語であり、「わたしが」は複合語ではないが、発音はひとまとまりである。 接語は接辞ではない。接辞は構文上も発音上も独立ではなく、派生語の中にしか現れない。接語は構文上は独立であり、一般に句や節と文法的な関係を持つ。「あの男は」の「は」は、構文上は「あの男」と結びついているが、発音上は「男」とだけ結びついている。 発音上、前の語と結びつく接語を enclitic、後ろの語と結びつく接語を proclitic と呼ぶ。『言語学大辞典』では enclitic を前接語、proclitic を後接語と訳している。逆から見れば、enclitic は語の後ろから結びつき、proclitic は前から結びつく。『文部科学省学術用語集 言語学編』では enclitic を後接語、proclitic を前接語と訳している。en- は「後ろ」、pro- は「前」の意の接頭辞である。宮岡 (2002) はその字義に従って enclitic を後倚辞、proclitic を前倚辞と訳している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「接語」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Clitic 」があります。 スポンサード リンク
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