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想像妊娠(そうぞうにんしん、pseudocyesis、false pregnancy、spurious pregnancy)とは、実際には妊娠していないにもかかわらず、妊娠における様々な兆候が見られる心身症状の一種。精神状態が肉体の変化を起こす一例であり、多くは妊娠を強く望むか逆に強く恐れている神経質な女性にみられる。医師の診断によって想像妊娠だと認識すると、妊娠兆候は減退する。偽妊娠とも言われる。 人間以外の犬やウサギなどの哺乳類も、原理は異なるが想像妊娠をすることがわかっている。 ==人間の場合== ===症状=== 妊娠時に見られる各種の身体症状と同様のものが起こる。 *月経閉止。あるいは、月経が来たとしても量が少なく、妊娠中の不正出血と判別しにくい。 :月経を司る女性ホルモンは、脳の下垂体や視床下部から分泌される性腺刺激ホルモンなどの制御を受けており、精神的な負荷はしばしば女性に無月経や月経不順の変調をもたらす。 *悪阻(つわり)、子宮内膜の増加、乳頭・乳輪の変化、初乳の分泌など、ホルモンの作用に付随するもの。 :なお、妊娠検査薬の陽性をもたらすhCGは、着床した受精卵の根元から分泌される実際の妊娠時特有のホルモンなので、想像妊娠では陽性にならない。 *腹部の膨張、胎動の自覚など、物理的な胎児の存在を感じさせるもの。 :ホルモンの作用による皮下脂肪の増加や便秘での膨満・蠕動による。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「想像妊娠」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 False pregnancy 」があります。 スポンサード リンク
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