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傍陽駅 : ウィキペディア日本語版
傍陽駅[そえひえき]

傍陽駅(そえひえき)は、1928年4月2日から1972年2月19日まで設置されていた上田交通真田傍陽線の支線、傍陽線の終着駅。廃線と同時に廃駅となった。
== 概要 ==

当初の計画では本線として計画されていた真田傍陽線の支線・通称傍陽線は、前駅の曲尾駅を過ぎると神川の支流・洗馬川の鉄橋を渡り、終点である当駅に到着した。当駅は小県郡傍陽村(のち同郡真田町傍陽地区、現在は上田市真田町傍陽)の中心部に設置されていたが、本線の終点駅であった真田駅とは違い、大きな観光地は周辺にはなかったためか、上田駅 - 傍陽駅直通という便は少なく、上田駅から傍陽駅へ行くためには、分岐駅であった本原駅で乗り換えるというケースがほとんどだったといわれている。
とはいえ、当駅も真田駅と同様、終着駅にふさわしく大きな駅舎を持ち合わせていた。駅舎はモダンな造りで、別所線中塩田駅別所温泉駅と似た造りの駅舎だった。別所線の各駅舎は戦後改築されたものだが、傍陽駅の駅舎は戦前からの建築であったものに1953年に改築が行われた。駅舎の隣に貨物用のホームを増設され、さらに電鉄ハイヤーの傍陽営業所の事務所・車庫が併設された。
真田駅と同様、貨物の取扱いが多く、長いホームと貨物側線を保有していた。また、上田交通になった頃から地元の傍陽農協(現在はJA信州うえだ傍陽支所)の倉庫が当駅の隣に設置され、傍陽地区で取れた野菜が貨車に積まれて上田駅へ向い、そこから東京・大阪方面に輸送されていった。しかし、モータリゼーションの発達によりトラック輸送が主体となり、貨物施設の必要性は失われていった。
駅の廃止後は、上田交通上電バスのバス停車所・停留所となった。駅舎はバスの待合所に転用されたが、老朽化が著しく2003年に解体され駅舎跡は更地になり、停留所の場所も長野県道35号線沿いに移転した。しかし、駅の隣にあった農協倉庫は現在も健在であり、駅跡を示すポイントとなっている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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