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僕達の家[ぼくたちのいえ]
「僕達の家」(ぼくたちのいえ、)は、イギリスのシンガーソングライター、グラハム・ナッシュが書き、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングが1970年のアルバム『デジャ・ヴ』のために録音した曲。この曲のシングルは、アメリカ合衆国のチャートである Billboard Hot 100 において、30位まで上昇した〔Lonergan 169.〕。この曲は、「カウンターカルチャー的な家庭の幸福に捧げられた頌歌 (an ode to countercultural domestic bliss)」〔Walker xii.〕とされており、ナッシュがジョニ・ミッチェルと同棲していた、アルバム『クロスビー、スティルス&ナッシュ』と『デジャ・ヴ』が録音された時期に書かれた作品である。 日本盤のシングル、アルバム『デジャ・ヴ』では「僕達の家」が曲名であるが、その後、日本語では「僕等の家」という曲名も用いられるようになっている。 == 曲の背景 == この曲は、グラハム・ナッシュがジョニ・ミッチェルと(また、彼女の飼っていた2匹の猫たちと〔Bego 65.〕)、ロサンゼルスので同棲していた時期に、ふたりで朝食に出かけ、で安い花瓶を買って戻ってきた後、彼らの家で起こった出来事がきっかけで書かれた〔Walker 112-13.〕、ナッシュは、ミッチェルのピアノを使って、1時間ほどでこの曲を書き上げた〔Bego 65.〕。2013年に、ナショナル・パブリック・ラジオ (NPR) の番組『''Fresh Air''』の中でのインタビューに応えたナッシュは、次のように語った。「まあ、ごく普通のひと時だったよ。あのとき、ジョニ(・ミッチェル)と僕は、えーと、君がロサンゼルスのことを知っているかどうか、僕は知らないけど、バレーのベンチュラ・ブルバードにアーツ・デリ (Art's Deli) っていう有名なデリがあるんだよ。僕らはそこで朝食をとった。僕らは、ジョアン (Joan) の車に乗るために骨董屋の前を通った。そしてウインドーに目が行って、彼女はとても美しい花瓶を見つけて、買いたいって言い出した ... いや、僕がこの花瓶を買おうって彼女を説得したんだ。大して高い値じゃなかったし、僕らはそれを家に持ち帰った。空は灰色で、何かみぞれ混じりのような、しぐれたロサンゼルスの朝だった。僕らはローレル・キャニオンの家に戻り、僕は玄関から入って、言ったんだ、いいかい、暖炉に火を入れるよって。僕は火を点ける。買ってきた花瓶に花を生けたらどう。そう、彼女は庭に花を摘みに行った。つまり、ピアノに座っていたのは彼女じゃなくて僕だった ... 。1時間後「僕達の家」が生まれていたんだよ、とてつもなく沢山の人たちが経験するような、信じられないくらい普通のときの過ごし方からね。」 同じインタビューの中で、ナッシュはこの曲のハーモニーについての語っている。「僕とデヴィッド(・クロスビー)、スティーヴン(スティルス)がベストを尽くした。いつもやっていた通りだよ。まあ、僕らは幸運にも、自分たちがやりたいことは、音楽的には、まあ、何でも出来た。まあ、ふたりは信じられないようなミュージシャンだよ。クロスビーは僕が知る限り誰よりもユニークなミュージシャンだし、スティーヴン・スティルスは、ブルースが根っこにあるアメリカ南部的な感覚が音楽にある。そして僕は、イングランドから来たヘンリー8世みたいな奴だ ... まあ、そんなの上手く行くとは思えないんだけど、何とか、やれてる。〔」
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「僕達の家」の詳細全文を読む
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