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僭称[せんしょう]
僭称(せんしょう)とは、身分制度のある社会において、本人の身分を越えた地位、称号を名乗ることをいう。 == 概観 == 本人自ら「私は○○を僭称している」ということはまずなく、他者を評価するときに「○○を名乗るべき身分にない者が勝手に名乗っている」という批判的な意味で用いるのが普通である。身分の存在を前提とするため、「皇帝を僭称する」や「王を僭称する」という用法は正しいが、その地位が身分に基づかない「大統領を僭称する」や「社長を僭称する」という用法は不適切である(この場合は単に「偽称」「詐称」という)。 国家の支配権をめぐって複数の勢力が対立している場合、本来は一人であるはずの国家の最高指導者の地位が、複数の人によって名乗られることがある。この場合には互いの当事者は自らの方を正統とし、対立する側の地位を僭称として認めない。どちらを正統としどちらを僭称とするかは、立場の違いによる。 ただし、当初は僭称であったものが、実力にもとづいてその地位を長期間にわたって保持し続けた場合には、もはや僭称とはみなされなくなることもある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「僭称」の詳細全文を読む
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