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儀仗 : ウィキペディア日本語版
儀仗[ぎじょう]
儀仗(ぎじょう)とは、
*儀礼のために用いられる武器・武具のこと。兵杖に対する。
*上記を帯びて元首などの高位者の威儀整飾に任ずる兵員のこと。儀仗兵のこと。
== 概要 ==

純軍事的な目的のために用いられる武器・武具を兵杖と呼ぶのに対して、儀礼用のものを儀仗と称する。両者を合わせて器仗と呼ぶ。
本来の武器が新式の武器の登場などによって用いられなくなり儀仗に転じたものや、儀仗用として華美な装飾が施され実用性を持たないものなどがあった。
古墳時代に見られる頭椎太刀を、儀仗用として用いられた武器の先駆的な存在とみなす説がある。律令制度のもとで衣服令などで武官の礼服・儀仗について規定され、宮衛令では元日などの儀礼において儀仗を用いることが規定されている。
時代が下るにつれて多くの儀仗用の武器・武具が派生するようになる。公家の太刀弓矢は元は実用のためであったが、後世では装飾が施されてもっぱら儀仗としての役目を果たすようになった。武家においても、古い時代からの(大鎧)が、もとは中下級武士や一般兵卒用の簡素な武具であった腹巻胴丸に置き換えられ、さらには西洋甲冑の技術を取り入れ生産性・機能性を重視した当世具足が登場したため、「本式の鎧」として儀仗化していった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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