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ジュゴン(''Dugong dugon'')は、カイギュウ目ジュゴン科ジュゴン属に分類される哺乳類。本種のみでジュゴン属を構成し、現生種では本種のみでジュゴン科を構成する。 == 分布 == インド洋、西太平洋、紅海〔〔 モザンビーク北部やマダガスカルから、紅海・ペルシャ湾・インド・インドシナ半島・ボルネオ島・ニューギニア島・ニューカレドニア・バヌアツ近海にかけて分布する〔〔〔。北限は日本(沖縄諸島北緯30度周辺)〔、南限はオーストラリア(南緯30度周辺)〔〔〔〔〔環境省 『環境省 ジュゴンと藻場の広域的調査 平成13-17年度 結果概要 』、環境省、2006年、1-43頁。(環境省 ・2016年3月6日に利用)〕。モーリシャスや台湾近海では絶滅したとされる〔。 日本哺乳類学会のレッドリストでは、南西諸島のジュゴンを絶滅危惧種に指定しており〔日本哺乳類学会 日本産哺乳類のレッドリスト 〕、水産庁のレッドデータブックでも「絶滅危惧種」となっている。沖縄の場合、漁網にひっかかる混獲と藻場の減少などがジュゴンを危機に追い込む大きな要因となっていると見られている。2000年10月10日には国際自然保護連合 (IUCN) 総会で、「沖縄のジュゴンとノグチゲラとヤンバルクイナの保護」の決議が採択された〔IUCN日本委員会 沖縄のジュゴン保護に世界からメッセージ(2001年12月) 〕。 近年では、たびたび沖縄本島の大浦湾や古宇利島周辺で目撃され、環境省等の推測では残る個体の生息域と考えられている。〔琉球朝日放送 報道部 独自 古宇利島沖にジュゴンの姿(2009年5月) 〕。 なお、かつてはこれら以外の島々での目撃例も存在し、元々の通常生息域の北限である奄美大島の笠利湾や久高島等の沖縄本島周辺海域、久米島、かつて、南西諸島最大の生息数を誇っていたとされる八重山諸島では、石西礁湖一帯や新城島周辺、西表島の西側海域に少なくとも300頭以上が分布していたと思われる〔http://www.esj.ne.jp/meeting/abst/61/T24-4.html〕。奄美大島の笠利湾においては、2002年11月~2003年4月の調査で個体が確認されていた〔海棲哺乳類ストランディングデータベース 下関鯨類研究室登録番号 : EX-085S 〕。 石垣島、西部西表島で数例、新城島〔荒井修亮 ジュゴン Dugong dugong -沖縄におけるジュゴンの生態に関する文献等調査- (PDF)京都大学大学院情報学研究科、2013年12月20日閲覧〕等で確認がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジュゴン」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Dugong 」があります。 スポンサード リンク
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