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元素の系統名(げんそのけいとうめい)とは正式な名称が定まっていない新しい元素を呼ぶために、IUPACが1978年に系統的な命名規則を定めたものである〔J. Chatt, 1979, ''Recommendations for the Naming of Elements of Atomic Numbers Greater than 100 '', Pure & Appl. Chem., Vol. 51, pp.381-384.〕。一般に新しく発見された元素は確認を経て正式名称が決定されるまでに時間がかかる。中には104番元素のラザホージウムのように論争が長期化し、発見の報告から正式名の決定までおよそ30年もかかった例もある。以下に解説する元素の系統名(もしくは組織名)は、正式な名称が決まるまでの間、元素を呼ぶときに一時的に用いられる名称である。原子記号は1、2、ないしは3文字の英字と定められている〔"atomic symbol ", GOLD BOOK, IUPAC.(2010.3.4Web収載)〕。 この規則は1978年に定められ、その時点で正式な名称の定まっていなかった104番以降の元素に適用されてきた。2012年5月に114番元素と116番元素が命名されてからは、113番元素および115番元素および117番以降の元素に使用される。 == 命名規則 == 原子番号の各位を、100の位、10の位、1の位の順番に、以下の表にしたがって綴る。 元素記号は、原子番号の各位に対応した上記の綴りの頭文字を1字ずつとってつなげた3文字を用いる。最上位のみ大文字でそれ以降は小文字となる。日本語名は上の位から順に上記の日本語読みをする。この際、子音で終わる綴りの後に母音で始まる綴りが来ても、リエゾンを行わない。 系統名では、その元素が金属と考えられるかどうかにかかわらず、常に語尾を-iumとする。周期表でハロゲンや希ガスの位置にあっても、これらの族の語尾の慣例には従わない。たとえば117番元素はUnunseptineではなくUnunseptium(ウンウンセプチウム)であり、118番元素はUnunoctonではなくUnunoctium(ウンウンオクチウム)である。 各数字の綴りはラテン語とギリシャ語から頭文字が重複しないように混ぜて選ばれている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「元素の系統名」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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