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先史時代[せんしじだい]
先史時代(せんしじだい、、= + =)は、「歴史時代(有史時代)」以前の歴史区分に当たり、文字を使用する前の人類の歴史である。1838年にスウェーデンのスヴェン・ニルソン(en)が著した『Skandinaviska Nordens Urivanare,Lund (北欧スカンディナヴィアの原住民)』において用語「forhistoria (先史)」を用い〔翻訳時のウィキペディア英語版には「ポール・トゥルナル (Paul Tournal) が、フランス南部(en)の洞窟から発掘した品々を説明するために用いた「Pré-historique」が用語として定着した。」とあるが「要出典」が表示されており、フランス語版には同箇所に出典が無いため、本項ではこれを注釈へ付記するに止める。〕、1851年にダニエル・ウィルソン(en)が著作『The Archaeology and Prehistoric Annals of Scotland (スコットランドの考古学と先史時代の年代)』で英語圏に紹介し〔、1865年にジョン・ラボックが『Pre-historic Times (先史時代)』を発表〔岡崎 (2003)、pp.218-219〕して以来、英語の単語として「prehistoric」が広く使われた。 == 概要 == 先史時代の対象範囲は、定義に忠実ならば宇宙開闢以来の時間範囲が該当する。しかし一般的には地球上で生命誕生が起こってからの時代が取扱われ、特に人類が出現してから以降と捉えられることが多い〔Fagan, Brian. 2007年 ''World Prehistory: A brief introduction'' New York:Prentice-Hall, Seventh Edition, Chapter One〕〔Renfrew, Colin. 2008年. ''Prehistory: The Making of the Human Mind." New York: Modern Library〕。この人類発祥後の時代は三時代法(en)というそれぞれの時に使われた主要な道具類の種類に基づく石器時代(旧石器時代、新石器時代〔西村 (1924)、p.14、ジョン・ラボック(ロード・エーヴリィ)(en)の分類〕)、青銅器時代、鉄器時代という連続した時間(en)ごとの期間区分(en)が用いられ、それ以前は地層が形成された時期を元とした層位学的(en) 地質記録(en)に基づいて地質時代単位で分けられる。ただし、マカリスター(en)などは石器時代に先行する加工性に優れる木材を利用した木器時代を提唱し、また人類史において道具を使わない時代というものも想定される〔西村 (1924)、pp.16-17〕。また、新石器時代と青銅器時代の間に銅器時代が入る場合もある。 「先史時代」と「歴史時代」を明瞭に区別する基準は、その時期に記された文献の存在有無による〔西村 (1924)、p.14〕。文字が初めて用いられたのは地域によって異なるが青銅器時代後期から鉄器時代中期の頃と分析されており、この時期から地域的な有史時代が始まる。しかし、先史時代と有史時代との間には神話や伝承など口述記録が伝える「原史時代」または「中間時代」 (Intermediate Age) も置かれる〔。そのため、歴史家は文字記録だけに頼らず、考古学に代表される自然科学や社会学的分析を取り入れて、太古の歴史(en)に対する解析を行う〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「先史時代」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Prehistory 」があります。
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