翻訳と辞書 |
先帝[せんてい, せんだい]
先帝(せんだい・せんてい)とは、源氏物語に登場する架空の人物。 == 本来の「先帝」の意味 == 「先帝」とは本来は、「先代の帝(天子)」すなわち「現在の帝よりも前に在位した帝」(必ずしも直前(一代前)の帝という意ではない。)という意味だけを持っていた語であり〔「先帝」『広辞苑』第5版CD-ROM版、岩波書店、1998年(平成10年)10月。 〕、先の世の優れた帝、というニュアンスが込められているともされる。しかしながら、多くの天皇が生前に譲位し、その後「院」と呼ばれるようになってから死去するようになると、「先帝」とは「過去の天皇のうち、在位中または譲位後まもなくに死去したため「院」と呼ばれることの無かった天皇」を指すようになったとみられている。実在の天皇の例で見ると、醍醐天皇は譲位後まもなく崩御したために『後撰和歌集』詞書などにおいて「院」と呼ばれることなく「先帝」と呼ばれている〔原田芳起「一院という呼称について -物語文学と歴史との連続-」大阪樟蔭女子大学学芸学部『樟蔭国文学』第4号、大阪樟蔭女子大学、1966年(昭和41年)11月20日、pp. 1-21。のち「『先帝』名義弁証付『先坊』」として『平安時代文学語彙の研究 続編』風間書房、1973年(昭和48年)12月、pp. 35-51。 ISBN 978-4-7599-0410-9 〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「先帝」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|