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先端成長[せんたんせいちょう]
先端成長(せんたんせいちょう、tip growth,apical growth)というのは、生物の成長において、その細長い体の一端で、外側に向けて新しい体が形成されるような成長の方式をさす言葉である。この型の成長は、植物の特徴と見なされたことがある。 == 概説 == 一般の植物の体は根や茎の先端で新たな体の部分が形成され、それより基部に近い側では既製の部分が大きくなる以外の変化は見られないのが普通である。そのため、植物の体は既製の体の外側に新たな組織が追加されるようにして成長し、基本的には同一の形の器官を繰り返し作り出しながら育つ。これらは、一つにはそれを構成する細胞が細胞壁を持ち、互いの位置を変化させるのが難しいのもその一因である。 先端成長は高等植物から藻類までさまざまな群で見られる。また、菌類も先端成長を行い、これが菌類を植物と見なす理由のひとつであった。内容について見ると、細胞が立体的に配置した多細胞生物の場合と、せいぜい鎖状に細胞が並んだ糸状体ではその形が大きく異なる。前者は組織の段階での先端成長であるのに対して、後者では細胞の段階でのそれが見られる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「先端成長」の詳細全文を読む
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