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光エコー[ひかりえこー]
光エコー(Light echo)は、天文学で観測される現象である。音の残響(エコー)と同様に、超新星爆発のように突然強い光が発生した場合に光エコーが起こり、光源を反射して少し遅れて観測者に届く。その配置から、光エコーは超光速の錯覚を作る。 == 説明 == 光エコーは、超新星爆発のように急激に明るさを増す物体の初期の光が、間にある星間塵に反射されることにより生じる。観測者の元には、最初に初期の光が届くが、その少し後に星間塵に反射された光も届き始めることになる。光は実際には恒星との間の距離しか前に進んでいないため、光エコーの速さは光速を超えるような錯覚を生む。 右のイラストでは、経路Aを通る光は光源から放出され、最初に観測者に届いている。経路Bを通る光は光源と観測者の間にあるガス雲に反射され、経路Cを通る光は、経路Aの垂線上にあるガス雲に反射される。経路Bと経路Cを通った光は、観測者からは空の同じ点から来るように見えるが、実際には経路Bを通る方がかなり近い。結果として、観測者からは光エコーが光速を超えているように見える。 光速は不変であるため、同一の閃光から出た全ての光は同じ距離を進んでいるはずである。光が反射されると、光源と地球の間の取りうる経路は、光源と地球を2つの焦点とする楕円体上の反射点に対応する。この楕円体は、時間とともに大きくなっていく。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「光エコー」の詳細全文を読む
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