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光データ中継衛星 : ウィキペディア日本語版
光データ中継衛星
光データ中継衛星は現在開発中の通信衛星データ中継衛星)である。2019年度に初号機となるデータ中継衛星1号機の打ち上げが予定されている。
==概要==
地球観測衛星の機数増加による撮影の高頻度化、観測幅や分解能の向上による個々の撮影データの大容量化、撮影データの速達性と抗堪性(秘匿性)の確保の点から、伝送帯域が大きく中継データに対する傍受や妨害にも強いレーザー光による光通信を用いた衛星通信を導入する必要があることから光データ中継衛星の整備が計画された。具体的には、将来的に情報収集衛星が4機体制から8機体制に強化されることに伴って、大容量データを高い抗堪性(秘匿性)を保ちながら即座に地上局に送信する必要があることから2機体制で整備される予定である〔。また先進光学衛星の撮影データも光データ中継衛星を中継して地上局に送信される予定である〔JAXA 光学地球観測衛星と光通信衛星をコラボ運用…2019年打ち上げを目指す 〕。
衛星間通信にKaバンドを使用していた先代のデータ中継衛星のこだまは240Mbpsの通信速度であったが、衛星間通信にレーザー光を使う本機では1.8Gbpsでの通信が可能となり、欧州のEuropean Data Relay Systemと並んで世界最高速度での衛星間通信が可能となる。また電波通信では大型のアンテナが必要となり3回線以上のマルチアクセスは困難であったが、本機では光通信機器のコンパクトさを生かしてより多くの衛星に通信回線を提供するマルチアクセスも可能となる。他機関を含めないJAXAのみの本システム開発費は265億円である〔 文部科学省宇宙開発利用部会 2016年3月2日〕。
なお、既にレーザー光による宇宙空間での衛星間通信きらりARTEMIS間で実証されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「光データ中継衛星」の詳細全文を読む



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