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光学モード : ウィキペディア日本語版
格子振動[こうししんどう]

格子振動(こうししんどう、英語:lattice vibration)は、結晶中の原子(格子)の振動のこと。振動の駆動力はであるが、絶対零度においても、不確定性原理から原子(格子)は振動している(零点振動)。
格子振動は、熱伝導の原因の一つであり、比熱とも関係が深い(→デバイ比熱)、また格子振動によって電子が散乱される(→電気伝導に影響)。
格子振動は、従来型の超伝導と深く関わっている(→BCS理論)。
量子化された格子振動がフォノン
振動という意味では、単独の原子や、分子クラスター表面などでの各原子も振動していて、これらを量子化したものもフォノンである。
== 音響モードと光学モード ==

N個の原子からなる結晶では、振動モードは3N個だけある。そのうち3個は音響モードであり、残りの3(N-1)個は光学モードである。波数ベクトルが0の極限で固有振動数が0になるようなモードを音響モードという。一方0にならないモードを光学モードという。波数が0の音響モードは、すべての構成原子が一斉に同じ方向に同じ振幅だけ動くようなモードであり、またその振動数は0である。一方、波数が0のときの光学モードでは、多原子系の重心は不変である。
光学モードでは結晶の属する点群、モードの対称性を表す既約表現の種類によって、ラマン活性赤外活性を評価できる。赤外活性であるならば赤外吸収によって、ラマン活性ならばラマン散乱によって、その振動数を知ることができる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「格子振動」の詳細全文を読む



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