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免疫グロブリン大量療法(めんえきグロブリンたいりょうりょうほう)あるいは免疫グロブリン大量点滴静注療法(、略称: IVIG)とは、Fc活性をもつIgGを静脈投与する治療法である。 投与される製剤には1000人を超える献血者の血漿から抽出された多価IgG(免疫グロブリンG)が含まれている。IVIGの効果は2週間から3カ月続く。以下の3つの主要な分類群に対する治療法として主に用いられている。 * 免疫不全(X連鎖無γグロブリン血症、低γグロブリン血症、低い抗体レベルを伴う獲得免疫障害) * 自己免疫疾患(例: 特発性血小板減少性紫斑病)および炎症性疾患(例: 川崎病) * 急性感染症 == 作用機序 == 不明な点が多いがいくつかの仮説が存在する。 ;Fcγ受容体を介した機序 :大量投与されたIgGのFc部分によってFcγ受容体が阻害されマクロファージの活性化が阻害される。 ;補体を介する機序 :C3bといった補体成分とIgGが結合することでC5b-C9複合体の生成が減少する。 ;抗イディオタイプ抗体による自己抗体の制御 :抗イディオタイプ抗体によって自己抗体が中和される。 ;炎症性サイトカインの制御 :IL-1αやIL-6といった炎症性サイトカインに対する中和抗体が含まれている。 ;T細胞の制御 :サイトカインバランスに働きかけて自己免疫性疾患を調節する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「免疫グロブリン大量療法」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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