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免鳥長山古墳 : ウィキペディア日本語版
免鳥長山古墳[めんどりながやまこふん]

免鳥長山古墳(めんどりながやまこふん)は、福井県福井市免鳥町にある、造出2基が付く帆立貝形古墳(または造出3基が付く円墳)。2008年3月28日国の史跡に指定。
== 概要 ==
越前海岸から約900m内陸にある小山塊上に位置する。全長90m、後円部径78m、前方部長12mを測り〔「続日本古墳大辞典」475頁〕、東西に2基の造出し部が付属する。後円部は2段築成で斜面全体に角礫による葺石を施し、墳丘平坦面に埴輪を並べる。5世紀前半の築造と考えられ、古墳時代中期の北陸地方では最大級となる〔。
後円部に設けられた埋葬施設は、盗掘により被害を受けていたものの、笏谷石製の鋸歯文や同心円文の浮彫をもつ舟形石棺の破片や、環頭形石製品・鍬形石・車輪石・鏃形石製品などの副葬品が、盗掘坑周辺から検出されている〔福井県の文化財 福井市 〕。越前地域の大型首長墓では、古墳時代前期後半から中期を通して笏谷石製の刳抜き式石棺を採用するが、この点からも越前の大型首長墓の系列に連なる古墳と位置づけられる〔。
古墳時代前期後半から中期の越前の大型首長墓は、いずれも本古墳から東へ約20km離れた九頭竜川中流域の福井平野の東端に位置する松岡・丸岡地域に存在するが、その中で1基のみ、海岸付近に本古墳が築造されたことは、当該期の越前地域の政治・社会状況を知るうえで重要である〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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