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兎粘液腫[うさぎねんえきしゅ]
兎粘液腫(うさぎねんえきしゅ、英:rabbit myxomatosis)とはミクソーマウイルス感染を原因とする兎の感染症。日本では家畜伝染病予防法において届出伝染病に指定されており、対象動物は兎。ミクソーマウイルスはポックスウイルス科レポリポックスウイルス属に属するDNAウイルス。主にウサギノミより媒介されるが、他の節足動物もベクターとなる。症状は発熱、結膜眼瞼炎、鼻、耳、肛門、生殖器周辺の粘膜と皮膚の境界部皮下にゼラチン様腫瘤を形成する。死亡率はほぼ100%であり、発症後2週間前後で死亡する。治療法はない〔『動物の感染症』より。〕。 == 感染する種 == 兎粘液腫はミクソーマウイルスの感染により発症し、アナウサギの罹患率及び致死率がとても高い感染症である〔『ウサギの不思議な生活』(p37)より。〕。イギリスでは稀にヤブノウサギやユキウサギに感染することもあるが、その個体数に与える影響はほとんどない〔『ウサギの不思議な生活』(p82)より。〕。 ミクソーマウイルスの本来の生息地は中南米で、中南米に生息するワタオウサギ属のウサギの間に感染が広がっているが、彼らはミクソーマウイルスに対する免疫を持っており、感染した部位が一時的に腫れるだけである。しかしヨーロッパのアナウサギには致命的な影響を与える〔『ウサギの不思議な生活』(p81, p82)より。〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「兎粘液腫」の詳細全文を読む
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