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入格 : ウィキペディア日本語版
入格[にゅうかく]
入格(にゅうかく)とは、「の中へ」を表現するである。独立の格としてはウラル語族のうちフィンランド語ハンガリー語などにあり、広い意味で「処格」と呼ばれる格の一種である。
例:「家」→「家の中へ」
*ハンガリー語 ház → házba
*エストニア語 maja → majasse または majja
*フィンランド語 talo → taloon
またインドヨーロッパ語族でも、古いリトアニア語にある。現代標準リトアニア語ではあまり使われないが、一部の方言などに残っている。
フィンランド語の入格形は、強階程で語尾が母音の場合は直前の母音+nである。(フィンランド語の入格形は常に強階程である)

*talo+o+n=taloon(家)
*katu+u+n=katuun(通り)
*koti+i+n=kotiin(家)
語尾が子音の場合はその子音を消去し直前の母音+seenである。

*kaunis-s+i+seen=kauniiseen(美しい)
主格形が弱階程の場合は強階程にして直前の母音+seenである。((強階程)はその単語を強階程にするという意味)

*liite(強階程)+e+seen=liitteeseen(付録)
なお、直前が子音である場合はその子音を消去する。

*hidas(強階程)-s+a+seen=hitaaseen(遅い)
*kangas(強階程)-s+a+seen=kankaaseen(問題)



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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