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入浴[にゅうよく]
入浴(にゅうよく)とは、主に人が身体の清潔を保つことを目的として、湯や水・水蒸気などに身体を浸すことを指す。 ''入浴施設の構造物に関しては風呂を参照。'' ==入浴の歴史==
=== 中東・中央アジア === 古代ユダヤ人にとって入浴は社会的な義務であり、入浴によって体の清潔を保つことはモーセの律法にも含まれている。また、タルムードでは「ユダヤ人は、公共浴場のない町には住まないこと」など、入浴に関する細かな規定がされている。紀元前1055年にダビデ王がエルサレムに建設を開始した公共浴場「ミクヴァ」はソロモン王の代になって完成した。古代のミクヴァは6メートル四方の地下室で、体だけでなく精神を浄化する場所でもあった。ミクヴァは中東以外にもユダヤ人が住む先々の町で造られた。 紀元前1世紀ごろから、中央アジアで蒸し風呂があったと思われる。これは、高温に加熱した石に水をかけることで蒸気を発生させて入浴を行った。燃料などが少なくて済み手軽に使用できたため、冷水による入浴に適さない地域で広まった。中東では、この蒸し風呂が公衆浴場(ハンマーム)となった。またロシアや北欧に伝わりサウナの原型ともなった。次のヨーロッパの項目で解説されているが、古代ローマ帝国全土に広まった公共浴場は、イスラームによる北アフリカの地中海沿岸地方・シリア地方征服後、イスラーム圏で保持され、中東・イランでは現代に至るまで続いている。公共浴場は、モスク・市場と並んでイスラーム都市の基本構成要素となった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「入浴」の詳細全文を読む
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