翻訳と辞書 |
全体主義[ぜんたいしゅぎ]
全体主義(ぜんたいしゅぎ、)とは、個人の全ては全体に従属すべきとする思想または政治体制の1つである〔小学館>国語辞典>大辞泉 〕〔三省堂>国語辞典>大辞林 〕〔Oxford Dictionaries 〕〔Cambridge Dictionaries 〕〔Longman Dictionaries 〕。この体制を採用する国家は、通常1つの個人や党派または階級によって支配され、その権威には制限が無く、公私を問わず国民生活の全ての側面に対して可能な限り規制を加えるように努める〔Robert Conquest ''Reflections on a Ravaged Century'' (2000) ISBN 0-393-04818-7, page 74〕。 政治学では権威主義体制の極端な形とされる。通常は単なる独裁や専制とは異なり、「全体の利益を個人の利益より優先する」だけではなく、個人の私生活なども積極的または強制的に全体に従属させる。全体主義の対義語は個人主義、権威主義の対義語は民主主義である。 == 用語 == 「全体主義」(totalitarismo)の語は1923年にジョヴァンニ・アメンドラによって初めて用いられた。第一次世界大戦で登場した「総力戦」(total war)の用語の連想から生まれたとされる。この用語は当初は肯定的な意味でも否定的な意味でも使用されたが、第二次世界大戦終結後は通常は否定的な意味で使用され、しばしばレッテル貼りでも使用されている。 ジョヴァンニ・ジェンティーレは全体主義を自称した。1929年11月2日の「ロンドンポスト」は、ベニート・ムッソリーニ体制下のイタリアを最初に「全体主義国家」と呼んだ。1932年のザ・ドクトリン・オブ・ファシズムではイタリアのファシストが「全体主義」を肯定的な意味で使用した。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「全体主義」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|