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全日空小牧空港衝突事故 : ウィキペディア日本語版
全日空小牧空港衝突事故[ぜんにっくうおまきくうこうしょうとつじこ]

全日空小牧空港衝突事故(ぜんにっくうこまきくうこうしょうとつじこ)とは、1960年(昭和35年)に名古屋空港(現在の名古屋飛行場)の滑走路上で発生した航空事故である。
== 事故の概要 ==
1960年3月16日東京国際空港を出発し名古屋空港へ向かっていた、全日本空輸25便(ダグラスDC-3機体記号:JA5018、1942年製造)には乗員3名、乗客30名の33名が搭乗していた。
25便は名古屋空港に南側から午後7時38分に着陸後、中央誘導路に向かって滑走路を走行していた。本来は滑走路を左折してターミナルビルに向かうべきであったが、管制官は事故機が滑走路中央部にいると誤認し、Uターンを指示した。そのため、機長は管制官の指示に従い滑走路を南側に向けて走行していた。そのうえ、管制官は折りしも離陸しようとしていた航空自衛隊第三航空団(現在は三沢基地所在)所属のF-86D戦闘機(シリアルナンバー:94-8137)に対して、25便が滑走路からの待避を完了したことを確認していないにもかかわらず、パイロットに離陸許可を与えた。自衛隊機のパイロットもまさか旅客機が相対しているとは思わず離陸滑走を開始した。そのため両機は接近してきた。
25便のパイロットは戦闘機がこちらに向かっていることに気付き左側に回避しようとしたが間に合わず、午後7時39分頃に自衛隊機が旅客機の右主翼に衝突し、さらに後部胴体と尾翼に衝突した。そのため25便の胴体は分断され大破した。
この事故で全日空25便に搭乗していた客室乗務員1名(当時23歳)と乗客2名(30歳と27歳の夫婦)の合わせて3名が即死し、乗客8名が負傷した。一方の自衛隊機は衝突地点から150m滑走したうえで滑走路西側に逸脱し炎上、負傷した乗員1名は空港内の整備場にいたエンジニア達によって救助された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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