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全角 : ウィキペディア日本語版
全角と半角[ぜんかく]

全角(ぜんかく)と半角(はんかく)は、文字の縦と横の比がそれぞれ1対1と2対1(横書きの文字を縦組みにするときは1対2)であることを指す。
「半角」という表現は、もっぱらコンピュータ上での文字について、全角と対比して用いられる。
== 意味と用法 ==
印刷組版の分野では、「全角」は字送りの量や約物の高さ(横組みでは幅)を表す。漢字などのほぼ正方形の文字の高さと同じ量を全角と呼び、この大きさに文字や約物を配置することを全角取り(ぜんかくどり)、文字の前後や間にこの大きさの空きを取ることを全角アキなどと称する。「半角」という表現は用いない。全角の半分の量を二分(にぶ、にぶん)、3分の1の量を三分(さんぶ、さんぶん)、4分の1の量を四分(しぶ、しぶん)などと呼び、これらについても二分取り四分アキなどの表現を用いる。また、全角アキの4分の3の空き量を二分四分アキ(にぶしぶあき)と称することがある。
コンピュータ上の文字では、全角文字(ぜんかくもじ)とはバイト数が2バイトの文字を呼ぶ場合、ASCIIおよびJIS X 0201以外の文字を呼ぶ場合、表示上の字形の縦横が1対1の文字を呼ぶ場合がある。いっぽう、半角文字(はんかくもじ)とはバイト数が1バイトの文字、ASCIIおよびJIS X 0201の文字、表示上の字形の幅が全角文字の半分である文字をそれぞれ指す場合がある。以下の解説を参照されたい。
一般消費者向けワードプロセッサなどには、文字の縦や横の幅を全角文字の2倍に引き伸ばして表示、印字できるものもある。字送り方向にだけ全角の2倍に引き伸ばす機能を倍角(ばいかく)と呼び、縦書きの場合を縦倍角(たてばいかく)、横書きの場合を横倍角(よこばいかく)とよぶこともある。さらに、縦横とも全角の2倍のサイズに引き伸ばす機能を4倍角と呼ぶことがある。複数のメーカーで実装がある〔たとえば次を参照。 〕。全角の4分の1のサイズの文字のことを四分角という。
JIS規格では、JIS X 4051『日本語文書の組版方法』で、「全角」を「漢字1文字分の外枠」、「半角」を「字幅が、全角の1/2である文字の外枠」と定義している〔なおこの定義は第1次規格のJIS X 4051-1995『日本語文書の行組版方法』でも同様。〕。また一般機械分野 (B) のJIS B 0191『日本語ワードプロセッサ用語』で、「全角」を「外枠の高さと幅の大きさの比がほぼ1:1である, 当該製品の標準的な文字の大きさ」、「半角」を「文字読み方向の大きさが全角の50%である文字の大きさ」と規定している。
欧文組版における類似の概念としてエムエンがある。これらはそれぞれ文字の最大幅と、その半分の幅にほぼ相当し、やはり字送りの量や約物の幅を表すのに用いられる。一説には、エムはラテン文字大文字M の幅に、エンは N の幅に由来するとされるが、組版の現場でのエムやエンの大きさは一般にこれとは異なる。
Shift_JISなどの2種類以上の文字コード規格を含んだ符号化を前提として、JIS X 0201ASCIIに対応する文字を半角文字、JIS X 0208の文字に対応するを全角文字とする使用法も存在する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Halfwidth and fullwidth forms 」があります。



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